「高卒認定試験」というと、若い人が受ける試験という気がします。
結論から言うと、40代でも高卒認定試験は受けられます。
とはいえ、
・受験資格の詳細は?
・受験科目免除の要件ってなに?
・受験費用はいくらかかるの?
・合格の目安は?
など、正直分からないことだらけ。
当時は、あれこれ調べるだけで疲れてしまっていました・・・。
ということで、できるだけ簡潔にわかりやすく、私が高卒認定試験受験時に調べたことをまとめてみました。
その前にまず、高卒認定試験の基本情報から
【高卒認定試験の基本情報】
● 高卒認定試験は年2回(第1回は夏、第2回は秋)に実施されています。
● 受験費用は7科目以上 8,500円、4〜6科目 6,500円、3科目以下 4,500円。これを収入印紙で納付します。※受験費用は改定される場合がありますので最新情報を確認してください。
● 合格の目安は1科目あたり40点前後。あくまで「推定の合格ライン」です。文科省の公式な合格ラインは公表されていません。
※出典:文科省HP「高等学校卒業程度認定試験」データをもとに作成。

思ったよりリーズナブルに受験できるのがうれしい!
ちなみに、高卒認定試験は文部科学省が実施する「国家試験」であり、公的な資格です。
ただし、「高卒」の資格ではなく「高校卒業と同程度の学力があることを示す国家資格」となります。
つまり、高卒認定試験合格までだと「高卒」とはいえないので認識に注意が必要です。
高卒認定試験合格後に大学に進学して、大学を卒業すれば「大卒」となります。

私は「せっかくだから大学生になってみよう!」と思って通信制の大学へ通うことにしました。
「中卒から49歳で大学へ。入学してわかったこと」
どんな人が受験できる?高卒認定試験の受験資格とは
高卒認定試験はこんな人たちが受けられます。
【高卒認定試験の受験資格】
● 受験年度内に16歳以上になる 大学入学資格のない人(高校、中等教育学校、高等専門学校、専修学校高等家庭などを卒業していない人)
つまり 受験できる人は
● 中卒の人
● 高校を中退した人
● 高校には在学しているが通学していない人

受験資格に上限はないから40代以上でも受験は可能です。
私が受験したのは2020年。コロナが流行し始めて世の中が静まり返っていた時期です。
当時私は46歳。受験に上限はないので、受験資格はあるということがわかりました。
ホッとするのも束の間、
「40代で高卒認定を受験する人ってどれくらいいるの?」
「もしかして受験会場で目立って恥ずかしい思いするかも・・・」
早速、心折れる不安要素が出てきました。
しかし、実際に受験してみた私の感想は

まったく気にしなくてOKです!
たしかに、一番多い受験者層は10代〜20代の若者で、だいたい7割といったところ。
あとの3割は、それ以上の年齢の方です。
私は東京の受験会場である一橋大学キャンパスで受験したのですが、30代、40代、50代と思われる方が思ったよりたくさんいましたし、受験会場で迷っていたら若者が親切に道案内してくれました。
「試験、がんばりましょうね!」
と励ましの言葉もいただいて、

ありがとう。おばちゃん、がんばるよぉ〜。若者もがんばるんだよぉ〜(泣)
と、逆に若者にパワーをもらって受験に挑めました。
引け目を感じているのは自分自身の思い込みで、周りは思っているより寛容です。
必ず調べたい ”受験科目免除” の要件
次に調べたのが、”受験科目免除” の要件です。
かつて通っていた高校で取得した単位があれば、受験科目が減らせるかもしれません。
1科目でも受験科目が減ればラッキーですよね。
自分が受験科目免除の要件を満たしているかは、かつて通っていた高校などに問い合わせる必要があります。
とくに、高校中退してから年月が経っている40代以上は要注意です。
なぜなら・・・
単位修得証明書は、一定以上の期間が経過していると保存年限の経過により学校によっては発行ができない場合があるからです。
つまり、ひとりひとり条件が違うので必ず自分で確認する必要があります。
ちなみに、私の場合ですが・・・

保存期間が過ぎていて単位証明書の発行不可でした(泣)
ということで、免除科目なしの全科目受験となりました。とほほ・・・。
実際に私が受験した項目はこちら↓

全部で8科目の受験。私が受験した時(2020年)は、選択する科目によっては9科目受けなければならない場合もありました。私は1科目でも減らしたかったので上記の8科目を受験することにしました。
また、受験項目はたびたび変わることがあるようですので、最新の情報は文科省HPなどで必ず調べてみてくださいね。
ちなみに、過去に高卒認定試験を受けて合格済みの科目がある場合は「既に合格している科目」へ、免除申請をしている方は「免除を申請している科目」へ、それぞれ記載がされるようです。
そのほかにも、英検や数検などの民間検定を取得している場合にも免除になる場合があるようです。こちらも最新情報は文科省HPで確認してみてくださいね。
実際どれくらい?高卒認定合格のハードル
高卒認定試験を受験すると決めた時、
「そもそもどれくらいの人が合格するの?」
「めちゃくちゃ難しいんじゃ・・・」
と不安になりました。
出願者数と合格者数をベースに合格へのハードルを確認してみるとこんな感じです。
【高卒認定試験の出願者数】
2020年(令和2年度)…18,825人
2021年(令和3年度)…20,215人
2022年(令和4年度)…19,652人
2023年(令和5年度)…19,191人
2024年(令和6年度)…17,629人
2025年(令和7年度)…19,050人
※令和2~6年度は文部科学省公表の年間出願者数、令和7年度は現在公表されている年間出願者数ベース。

高卒認定試験の受験者数は毎年約2万人。
私も2020年の中の一人でした。
毎年約2万人もの人が高卒認定試験を受験しているんですね。
なかなか規模の大きな試験です。
では、合格者数はどれくらなのでしょうか。
【高卒認定試験の出願者数】
2020年(令和2年度)…8,625人
2021年(令和3年度)…8,097人
2022年(令和4年度)…7,961人
2023年(令和5年度)…7,932人
2024年(令和6年度)…7,748人
2025年(令和7年度)…7,937人
※令和3~7年度の数値は年間の合格者数として公表されているデータをもとに作成。

毎年8,000人近くが合格!思ったより身近な試験かも。
毎年8,000人近く、割合にして4割強の人が合格しているようです。
ちなみに、一度の受験で全ての科目に合格しなくても大丈夫です。
焦らずマイペースに2、3度の受験を経て、合格する人も多いようです。
合格科目を積み上げて、自分の合格要件を満たせば晴れて高卒認定合格!となります。
【まとめ】高卒認定試験は思っていたより身近な試験だった
高卒認定試験について実体験を思い出しながら調べてみてみました。私が感じたことをまとめるとこんな感じです。
☑️ 40代・50代でも受験できる。受験に年齢の上限はない
☑️ 高校中退者は科目免除になる可能性がある
☑️ 科目免除の条件は人によって異なるので要確認
☑️ 毎年約2万人が受験している
☑️ 一度に全科目合格しなくても大丈夫
☑️ 合格した科目は次回以降に持ち越せる
☑️ 思っていたより社会人受験者も多い
私自身、受験を決める前は
「今さら勉強なんて無理かも」
「受験会場で浮いてしまうかも」
と不安ばかりでした。
でも実際に受験してみると、そんな心配はほとんど必要ありませんでした。
高卒認定試験は、人生をやり直すための試験というより、
人生をもう一度前に進めるための試験
だったように思います。
私の場合、その先に通信制大学への進学が待っていました。
もし今、「受けてみたいけど遅いかな」と思っているなら、まずは受験資格を調べてみるところから始めてみてください。
案外、「免除科目があるからあと2科目合格でいいんだ!」なんてこともあるかも。
ちょっと一歩踏み出した先に、新しい景色が見えてくるかもしれません。




